2020年11月、教育のためのヨガ推進機構を発足しました。
当団体は、ヨガを通して子どもたちに社会で活躍するためのライフスキルを身につけてもらうことを目的としています。
学校等、教育の場でヨガを提供する。教育とヨガの融合のためのヨガプログラムの提供、学校とヨガエデュケーターのネットワークづくりを行なっていきます。
(設立趣旨書より)
私塾という形で長年に渡り教育に携わる中で、子どもたちの成績の向上に欠かせない要素を見つけた。それは心の成長であった。ただ闇雲に勉強時間を増やし、志望校を決めさせ、子どもたちを拘束する。そこにはもちろん一定の効果はある。そしてわかりやすい。しかし、その後新しい進路へ進んでいった子どもたちは、その先でまた悩む。そして頼れる誰か、何かを探し求める。
子どもたちに本当に必要なものは頼れる「誰か」、「何か」ではなく、頼れる「自分」である。どんな社会状況、環境であっても、自らの力を信じ、自らの道を切り開くライフスキル、そして自分の欲求の満足だけのための生き方ではなく、社会の中で他者との関わりの中で調和し輝く自分。
それを伝えられる場所を探していた。
その場所をヨガに見つけた。
ヨガでポーズをする。体を動かすことで基礎的な体力向上につながる。それは社会で健康に生きるための体育となる。ヨガで自分の体と心を見つめる。生きている喜びに気づき、生かされていることに感謝をする。それは社会で調和を持って生きるための道徳となる。ヨガを通して様々な人に出会う、できないポーズと向き合う。それは様々な人の知恵を学び、自らが直面する困難に立ち向かうための知育となる。
ヨガを経験したことのある大人たちの多くはその恩恵を十分に理解していると思う。しかしながらまだそれは大人たちだけのものと理解されている。キッズヨガという形で提供される場もあるが、それを子どもたちの成長のための教育と捉え提供されている場が少ない。いや、いろいろな場所で提供されているのであろうが、それが個々独立したものとして提供されているのが現状である。
この現状を改善する手立てはないか。そう思って様々な教育機関にコンタクトをし、ヨガプログラムを提供してきた。しかし一個人の提供するプログラムは単発に終わることも多く、継続的、習慣的な提供が困難であった。また個人の活動量には限界がある。特定の場所にプログラムを提供して、その特定の場所が成長するだけではなく、日本全体にプログラムを提供し、日本全体に成長をして欲しい。
そして何事もそうであるように、物事の習得、成長には継続的な練習が欠かせない。だからただ一回やって「気持ちよかった!」のヨガでは効果は不十分だ。
「教育のためのヨガ推進機構」は教育のためのヨガを継続的に、そして全国的に提供するためのネットワークを構築することを目的とする。その目的を達成するために教育機関と信頼関係の築ける団体となる必要がある。そして教育に格差がないよう、すなわち公益性を確保できる団体である必要がある。したがって「教育のためのヨガ推進機構」は 特定非営利活動法人格を取得するのが最適であると考え、ここに設立趣旨を表明する。